ドイツ人とのビジネス考 翻訳業者の海外ビジネスWatch |
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●ドイツの特徴は何か、と聞かれると、ベンツ、先進な化学、堅実な国民性、ローレライ、古城、美味しいビールにソーセージ、などいろいろあげられます。
●しかし、一番の特徴は、ドイツ人が兎に角、議論好きな事でしょう。それも中途半端ではありません。そしてビジネスの場になると、議論好きに拍車がかかり、理屈の上に理屈を重ねた議論が延々と続きます。
●ドイツでビジネスをしていた時のことです。私は駐在で現地に住んでいた為、日本からいらしたお客様と、ローカルのドイツビジネスマンの間にたち、ビジネスをまとめていくことが良くありました。
●ご存知の方もおられると思いますが、世界のビジネスマンの中で、日本人はかなりあっさりしている方です。これは日本の歴史と文化、 そして米を食べることに由来していると思います。(その議論は後に譲りますが)
●そのあっさり系の日本人は議論が苦手。できれば根回しをしておき、面と向かった会議では、その確認をとるだけ、というのが多くの日本人にとって居心地の良い、会議の進め方でしょう。
●でも、ドイツ人のやり方は正反対。根回しは時間の無駄と考えます。その訳は、お互いが理解をする為にミーティングをやるのだから、 その内容を事前に検討・協議するなら、ミーティングはいらなくなる、という発想です。合理的といえば、合理的です。
●さて、ミーティングが始まると、プレゼンテーションや書類の一字一句を噛締め、どうしてこうなんだ、理屈に合わない、もし状況が変わったらどうする、
等と日本人が予想もしないような質問と議論が次々に展開されます。
●1時間、2時間、時間がどんどん過ぎて、日本人側はいらいら。お前の根回しが悪い、と言わんばかりに、1部の日本の方から、睨み視線が飛んできます。
●東西、2つの違った文化を乗り越えて、ビジネスを成立させる為にはどうやって、まとめれば良いのでしょうか。
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