ドイツ人の論理思考 翻訳業者の海外ビジネスWatch |
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●先週は、あっさり系日本人と、理屈をこね回す系ドイツ人が会議の席で相対している場面で終わりました。皆さんも、ドイツ企業の代表団とご自分が会議室で議論している場面を想像ください。
●さて、ドイツ側が論理的理屈を全て出し終わると、会議は停滞します。よくあるケースは、日本側が全てを論理的に説明しきれないので、日本側が準備をやり直して、次のミーティングに持ち込む手です。
●よほど慣れていないと、ドイツ側の理論武装した質問に同じレベルで論を張り、その場で切り返し、説得する事は難しく、休憩を入れるか、次回へ繰越しが最善の方法です。
●その時に、必ずやっておかねばならない事があります。それは、議事録を取り、会議参加者へ発行しておく事です。議事録は正式には、 会議を設けた方が出すべきですが、それほど格式ばらない社内ミーティング等では、できれば自分の方で、議事録を書き、配ります。
●この議事録が、後になって自分の方へ有利に働いたケースは星の数ほどあります。人間、正確な記憶は長く続きません。次の会議のときに、この議事録を参照する事が多々あります。
●そして、その議事録が自分で書いたものであると、次の会議の流れを握れます。
●論理的な考え方を好むドイツ人との会議では、こちらも論理的に対応せざるを得ないでしょう。どんなに浪花節をぶつけても、相手には通じません。 又、相手から尊敬され、一目置かれるためにも、面倒がらずに論理には論理、で話しを進める事です。
●反対から見ると、ドイツ人の弱みがそこにあります。
●ドイツ人は、論理なり理屈を納得できないと、いつまでたっても行動に出る事が不得意です。中途半端な理解で、とにかく行動して見る事ができません。
(逆に、この点については、日本人は世界の中でも際立って得意としていますね)
●ここを間違えると、ドイツ人は理屈ばかり述べて、実行力の無い国民だ、と結論付けてしまいがちです。しかし、一旦論理的に納得した後の行動の速さと突進力は、ヨーロッパの中で随一です。
●その点、ほかのヨーロッパ人は、ドイツ人と比べて、はるかに柔軟です。理屈では納得できないが、そこまで言うなら、とにかく少し始めてみようか、という考え方を受け入れてくれます。
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