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●ボリビアはとても特徴がある国です。いろいろな面で他の多くの国と違っています。ボリビアは世界に誇る鉱物資源は無いし、産業も大して発達していません。人口の多くを占めるインディオ達は、農業か商業に従事しています。
●ボリビアのビジネスを語るとき、やはり、コカのビジネス抜きには話しができませんので、そのことについてお話しましょう。
●コカとはコカインの事です。但し、アメリカで大きな社会問題になっている、あのコカインとは、同じコカインでも少し違いますのでよく理解をしてください。
●ラパスのような高地では、酸素が薄く、それに対応する為、刺激物が要ります。 インディオ達は長年、コカという植物の葉を利用してきました コカには体を元気付ける成分があり、もちろん麻薬の一種ですが、
酸素の薄い高地に生きる人間の活動には必要な物です。同じボリビアでも、海抜の低い他の都市のインディオは口にしません。
●その葉をお茶にして飲む、マテデコカと呼ばれるものや、葉をそのまま口の中にいれて噛みタバコの様に口の中で噛み、その刺激分を体の中に取り入れ、体に活力を生み出す方法で、コカを摂取します。
●私も何度も飲みましたが、マテデコカをラパスに着いて直ぐに飲むと、体が軽くなり、その日が楽に動けます。 現地ではコカのティーバッグがどこでも売っています。余談ですが、このマテデコカのティーバッグを間違えお土産に買い、
他国の税関で見つかると場合によっては麻薬不法所持になりますので、ご注意ください。
●さて、ボリビアの経済もこのコカインビジネスに依存しているところが多く、何かしら、きな臭いのですが、コロンビアと同じように経済の血液であるドル
(現地通過はペソですが、ビジネスはドルで行います)の、コカビジネスからの還流に大きく左右されています。
●又、消費物品は輸入規制により、高関税が掛けられている商品が多く、その法律を潜り抜け、如何に関税を払わないで商品を海外から持ち込み流通に流すことができるか、がビジネスの大きなコツになります。
●もちろん、正確には違法になりますから、これらを牛耳っているのは、アラブ人、ユダヤ人、そして1部のラテン人です。外国のきちんとした会社はこの世界には立ち入れません。
●しかし、正々堂々とこの様なビジネスが存在し、町のマーケットでもオープンに売られています。古い話ですが、日本の昔のアメ横、と言えば、 分かる方には容易に想像できるでしょう。
●タバコ、化粧品、電気製品、からあらゆる雑貨まで、輸入品がたくさん売られています。中には、アメリカで発売されたばかりの商品(特にPCなど)もあります。
●このようにボリビアビジネス事情は、コカインがビジネスと社会の基盤に大きく関わっている事、業界用語でテクニカルインポートと呼ばれる高関税をくぐって
商品を持ち込むルートが発達している事が特徴になっています。
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