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@New iPad
いよいよiPad3が登場した。3月7日にアップルが発表したiPad3、何かと世間の注目を集めている。まずは一人勝ちのアップルの新製品である事、iPhoneのシリーズで大成功を納め、続くiPad, iPad2でも大成功をしてきたシリーズ製品である事から、いやがおうにも世間は次のあっと驚くアイデアを期待していた。しかし、今回に関してはその期待が裏切られたようである。アメリカのメディアの声も、“スティーブジョブスが生きていたら出てこなかった製品”とか“驚きも無く期待はずれ”と手厳しい。正式発表前には、“iPad3”とか”iPad HD”とかいろいろ噂されたが、正式名は”New iPad”と面白みの無いネーミングであった。ハード面では、確かに速度の速さ、画面の奇麗さはより高まったが、今ひとつマニアをうならせる新鮮味に欠けているようだ。柳の下にたくさんのどじょうはいない、という事だろうか。日米同時に3月16日に発売されるらしい。
アップルの最近の新製品戦略は、1)発表までに出来る限り製品情報を流さないで、噂が高まるのに任せる、2)発表日と発売日の間を置かない、3)発売日に多量に製品を用意して出来る限り実売をあげる、である。これは映画の売り方と同じである。劇場公開、DVD発売、レンタル開始、飛行機での上映、テレビ等の有料チャンネルでの放映を1つのマーケティングとして、映画公開前からスケジュールを組みそれに従って次々と間をおかないで進めていく。この方法でより早く実売に結びつけていくのである。このシリーズマーケティングは最近10年位に大きく広まっている。
いずれにしても、企業価値で40兆円と巨大化したアップルが、創業者のジョブス氏亡き後、新技術とソフト面でどのように進んでいくのか、興味は尽きない。
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