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@AIJ事件が教える事
AIJ事件が世の中を揺らせている。消費税増税議論をきっかけに、年金のあり方が毎日メディアで取り上げられているが、その年金運用をまかされた金融会社が不祥事を起こした。1500億円が約50社の年金から集められており、その内1100億円が損失したと報じられている。50社は中小企業で、大企業に比べて体力が無く、年金の運用をプロであるべき金融会社に委託していた。これらの資金は、各企業の社員の年金である。AIJ自体が詐欺の様な犯罪を犯したのはまず間違いないが、運用を任せていた企業側にも問題がある。報道によると、いわゆる任せっぱなしで、AIJの運用報告書が事実であるのかの確認や毎年のチェックを殆どしていなかったようである。世の中の不景気、金利低迷などの一般環境から判断して、AIJが示していた高い運用利回りに疑いを持たなかったのだろうか。少しでも有利な運用を求め、欲に目がくらんだ結果でないのか?企業側の反省も大いに必要と考える。
@大学秋入学
この話題、ご存知だろうか。グローバルに対抗する為に、日本の大学入学時期を4月から9月に変更しようとするのである。以前より議論はあったが、昨年末よりより活発化して、今では国立のみならず私立の8割以上が検討しているらしい。確かに海外の大学は殆どが9月入学である。ただそれは大学だけでなく、学校が全てそうなっているからである。今の日本の議論を聞いていると、大学を秋入学に変更する、とあるがそれではそれ以下の学校はどうするのか?日本は企業等の年度末がすべて3月である。学生も3月で卒業して次のステップへ進む。大学生であれば多くは就職へ間をあけずに進める。高校、中学、小学校、幼稚園とすべてその流れにそっている。日本の中では効率的で、無駄の無い組み合わせになっている。これらを全て半年変えるとなると、一大社会改革になる。春始まりから秋始まりへ。関連産業等も大きな影響を受けるだろう。運動会等も入学してすぐにやるのだろうか?確かに、今までも海外の学校を卒業した場合、日本の学校への入学に困っていたケースは沢山あった。又、海外の大学を卒業して日本企業へ入社しようとすると、半年無駄になったり、入社試験のタイミングがあわないので、悔しい想いをした人も多いであろう。そうであれば、なぜ今なのだろうか。あまりにも遅いのでないか。20世紀の終わりか21世紀なりたてのタイミングでやるべきであったと思う。日本は意思決定に時間がかかるのが習慣で、それだけ議論をする、というのなら良いが、事態は問題的のタイミングが遅く、決定を先に延ばす事が多く、それば決定を送らせている事、今一度考えてみる必要があるだろう
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