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@混迷を深めるヨーロッパ
オランド新フランス大統領の誕生と下院の投票、オランダの総選挙、ギリシアの与党敗退による政治の混迷、スペインの銀行の混乱、EU首脳会合の6月末までの財政再建シナリオの可否、アイルランドの新財政政策への国民投票、など、これから6週間でヨーロッパの政治日程は色々なイベントが目白押しである。それらが全て財政再建問題に結びついている。ご存知の様に、フランスとギリシアでは緊縮を政策の中心としていた政権が倒れ、成長と緊縮反対派が選ばれた。ある意味では超短期な国民人気投票であった。正しい路線は、誰が考えても緊縮と成長をどのようにバランスをとって進めるか、である。誰も回答をもっていない。怖いのは連鎖である。ユーロの根幹がソフトランディングをしないと、ドル、円などの世界通貨への波及は必至だ。日本は昨年の震災から復興が始まり出し、大学生の就職率も94%と前年比で2.6%改善してきたばかりである。アメリカは住宅着工率と価格の回復、自動車産業の復活が見えてきて、経済成長が期待される。その中でヨーロッパだけが落ち込んでいる、というより先が見えないし、悪い予測ばかりである。この混迷は少なくても6月末まで続き、それからさらに悪くなるのか、底を見るのか、予断を許さない。歴史の長いヨーロッパ人の英知に期待する。
@電気自動車普及の後押しになるかー時間枠による電気料金設定
さあ、暑い夏が来る。あらゆるメディアで話題になっているのが、電気料金。関西電力エリアでは約15%の不足(2010年の猛暑と同じとの前提であれば)、その他北海道、九州でもやや足らない見通しだ。一方昨年節電で苦しんだ、東北電力、東京電力管内では試算によると、足りるとの事である。又原子力から火力に切り替えているので、燃費が高く、4月の企業向けに加え、7月から約10%の電気料金値上げが予定されている。同時に東電が発表したのは、携帯電話等に適用している、使用時間帯別料金である。最も電力需要の高い午後1時-4時が最も高く、電機資料料の低い夜中から明け方は最も安い設定になっている。もし夜中に電気を充電して、日中使えるのであれば、理論的には電気料金を今までに比べて値下げする事が出来る。そこで考えられるのが、日産がCMで流しているコンセプトである、電気自動車を蓄電池として使う事である。夜のうち充電を行い、日中は車を蓄電池として使用するのである。もちろん自動車として利用する日は駄目であるが、その時には外出中である。又毎日、車として利用しない家庭もあるだろう。その時は、午後の暑い時の電力を車でまかなえば良い。この新しい電気自動車のコンセプトの提案は、以外と売り上げに結びつくのでないか。私の家にも1台欲しくなった。
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