アメリカ事情 翻訳業者の海外ビジネスWatch
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●アメリカ人の発言は、『俺たちは世界で一番大きなマーケットだ。だからアメリカの意見を取り入れて進む事がビジネスにとって一番良い選択である』
●ヨーロッパ人の発言は、『ヨーロッパのそれぞれのマーケットの違いを無視した方向は受け入れられない。そんな事をしたら、ビジネスを一気に失ってしまう』でした。
●そこで日本人の発言ですが、『日本は世界で2番目に大きなマーケットである。しかし、全員で同じ方向へ向かう事が、他社に対して競争力を保つ事になるなら、各国の良いところをとろう』
●必ずしもこの様になるか分かりませんが、最良の妥協点を見つける事への柔軟性を日本人は持っています。これは日本人の長所でもあり、短所でもありますが。
●そこで、名進行役のあなたは、日本人の発言にあるように、積極的妥協点を探していくわけです。
●その過程でこんなシーンに出会うはずです。アメリカ人は、主張を通そうとする時、声を大きく出し、(ビジネスでは当たり前ですが) かなり吹っかけた大きな数字を言い、場合によっては机を叩き、顔を赤くして、つばを飛ばして、早口でまくし立てます。ビジネス全体に対する影響の大きさから、
自分たちの方向へ全員を導こうとします。押しまくる事、これはアメリカ人に多いパターンです。相撲で言えばツッパリ、ですね。
●ただ、これも彼らの教育、社会が求めている事を知ってしまえば、自然な事なのです。彼らは小さい時から学校で、先生が質問をした時には、 例え答えが分からなくても『It's
me!, It's me!』と、まずは手を上げて自分の存在を誇示することを教わります。
●マルチ文化で出来た若い国ならでの事でしょう。沢山の移民の中で、もまれ、それぞれが生き残こる為の知恵であったのです。その流れを 現代のアメリカビジネスマン達も引き継いできているわけで、そう考えると、彼らも単に人の子です。
●日本人ビジネスマンの方の中には、このアメリカ人の迫力と演技に騙される方も多いので、十分気をつけてください。 押せば通る、という傲慢さを一方で持っているのもアメリカ人であり、それが同時に弱みにもなっているのであります。
●アメリカについては、まだまだ書きたい事がたくさんあります。広い国なので、東と西のビジネス習慣の違い、ハワイはニューヨークより日本に近い事が持っている意味など。
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