自分で翻訳をしたりコーディネータとして訳文の最終チェックをしていると、他の仕事同様、煮詰まってしまう時があります。意味は分かっているのに、行間を感じ取る事ができるのに、作者が伝えたい雰囲気を肌で感じ取ることができるのに、それを的確な日本語や英語にどうしてもできない、なかなか良い訳文が浮かばない、そういうもどかしさを感じる時があります。翻訳を一度でも経験された方なら絶対こんなジレンマを感じたことがあるはずです。そういう時、私の強い味方になってくれるのが我が家の犬たちです。6年前、娘たちに「絶対に面倒見るから!」とせがまれ(当然ながらそんなのは最初だけでした。。。)我が家に来たのがチワワのバジル。そして3年前、「お留守番をするバジルを見ていたらとてもさみしそうだからもう1頭お願い!!」と言われ迎えたのがヨークシャテリアの紅(ベニ)です。仕事をする私の隣でいつものんきに寝ている2頭を「可愛さ余って」いたずらをすると、頭の中がリセットされ、今までどんなに考えても出てこなかったアイデアが浮かんできます。私にとっての癒し&特効薬です。
リクエスト
コーディネーターという仕事をしていると、色々なお客様と知り合います。そのほとんどは企業の方ですが、雑誌投稿用に翻訳が必要になった大学の先生、留学ビザ取得のために謄本の英訳を依頼された学生さん、論文作成のために英文資料の和訳が必要な学生さん、転職のために履歴書の翻訳を依頼される方、「好きな英語の曲の歌詞の意味が知りたい」というお客様、様々な依頼があります。先日はあるお客様からの依頼で、日本への帰化申請用に謄本の和訳を担当しました。納品後ぼんやりと「大丈夫だったのかああ」と思っていたら、「無事日本人になれました」というお電話を頂きました。こういうお言葉を頂くと、本当にこの仕事をしていてよかったと思います。多種多様なリクエストにお応えるのは大変ですが、それなりにやりがいのある仕事です。
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