イギリスの動物愛護 翻訳業者の海外ビジネスWatch
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
●一億2千万と五百万、六千万と五千万。これ何の数字か分かりますか。
●最初の組が日本の人口と犬の数、その次がイギリスの人口と犬の数です
●つまり、イギリスは人口と犬口(?)が約1対1で、如何にイギリス人が、犬好きか分かります。一家に一犬ならぬ、一人に一犬ですね。
●そのイギリスは動物愛護の先進国とも言われていますが、一方で貴族のスポーツに狐狩りが行われており、可愛そうな狐は、追い詰められ、猟犬に食い殺されるのです。この伝統は今でも続いています。
●さて、そのイギリスへ海外から犬を持ち込もうとすると大変でした。というのは、以前は、3−6ヶ月もの長い間、検疫の為、持ち主から離され、検疫所指定の施設へ預け入れる必要があったからです。
●私の友人もその被害にあった一人でした。彼らはとても可愛い、レトリバーを日本で飼っていたのですが、転勤でロンドンへ引越しをする事になりました。
もちろん家族の一員である、さくら(レトリバーの名前)も一緒です。
●しかし問題がありました。さくらは老犬でした。飛行機の長旅と検疫の期間からくるプレッシャーは、犬にとっては大変なものです。専門医にも相談した結果、
思い切って連れて行くことになりました。離れられるわけもありません。
●さて、ロンドンヒースロー空港に無事に着き、さくらは検疫に預けられました。友人一家は週に2−3度、さくらの面会に通いました。異変が 起きたのは、1ヶ月後でした。突然、さくらの食欲が落ち、その2週間 後にとうとう死んでしまったのです。
●さくらはほんの一例で、老犬の場合、寂しさの為、検疫期間中に昇天する犬がかなりいたそうです。
●その後、規則が改定され60日に短縮しました(ちなみに日本では2週間、検疫所の監視下に置く必要があります)。それでも他の殆どの国では、狂犬病の予防注射の証明書があれば、そのまま飼い主が連れて帰ることができるのに比べると厳しいものがあります。
●このように、狐狩りや長い検疫期間の例を見ると、イギリス人は本当に動物愛護の精神を持っているのかな、という気がしてきます。
●国内の動物への病気の伝染を恐れて、外から入ってくる動物には虐待に近い規則を課している訳で、本当の動物愛護はどうあるべきか、を考えさせられる経験でした。
●皆様は、この動物愛護に関して、どう考えられますか。ご意見ください
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
→次のWatchへ
|