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香港事情

 
 

香港事情 翻訳業者の海外ビジネスWatch

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●ジョークがビジネス現場でどのように役立っているのでしょうか。 

●私がアメリカでビジネスをしていたのは90年代です。取引先の会社の幹部にとにかく、ジョークが3度の飯より好きな男がいました。彼の名前はジョンでした。

●この会社へ行くと、最初の10−15分は挨拶代わりにとにかくジョーク合戦。駄洒落あり、下ネタあり、セクハラ系話題もなんのその。兎に角、ジョンはジョークからミーティングを始めないと機嫌が悪いのです。

●そして、微妙なタイミングで、ビジネスの話題に入っていきます。何分かビジネスの話が続くのですが.......

●突然ジョンは、ジョークを発します。中にはジョークかビジネスネゴの一部か境界のはっきりしない時もあり、こちらはいつも見極め作業を頭の中でしていました。

●ジョンから学んだのですが、アメリカビジネスマンのジョークは、挨拶をする時、ビジネスネゴで行き詰った時、話し合い中に相手の真意を試す時などに使われます。

●個人差はありますが、ジョークにはジョークで返す、位の余裕と教養がある事が理想です。私も心得として、2つジョークを言われたら、出来る限り1つ返す事を心がけていました。

●ジョークが言えるようになる事も訓練ですので、先週号でお話したように、何時もネタを探している必要があり、なかなか大変です。でもこれもビジネスツールを習得する事、と考えれば、勉強の1つです。

●ただ、本当に真剣に契約書等を煮詰める時などは、ジョンでも殆どジョークは出ませんでしたので、ジョークが出ている内は、最後の真剣勝負になっていない、とも言えるでしょう。

●アメリカビジネスマンの間では、他の国のビジネスマン達に比べ、ジョークが日常使われているのです。

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