@未婚化の道を歩む日本の若者
未婚者の増加が止まらない傾向にある。結婚件数は過去最低を更新し、また単身者世帯は全体の3分の1を占めるまでになった。そんな、「結婚しない人々」は、老後に大きな不安を抱いており、「長生きしたくない」とまで思っているらしいことが、とある機関の調査でわかった。そのため、彼らは独身消費生活を謳歌しているとは言いがたい状況である。「独身貴族」という言葉はすでに死語で、「貧乏女子」が注目されている今日この頃である。つい最近も年収3百万円で暮らす方法等の本が売れた。「結婚したいと思う」のは72.0%。「結婚したいと思わない」は24.3%となり、4分の1近くにまで及ぶ。結婚したいと思わない人は、年齢とともに多くなるが、20代でも男性20.9%、女性15.0%にもなる。このデータの対象は、20-40代の独身男女である。どうしてこのような傾向が強まっているのであろうか。又、近年は婚活疲れが指摘され、同じ調査結果では、現在婚活を積極的の行っているグループは全体の14%であった。「一生独身でもかまわない」(独身覚悟派)という人は全体の35%にも及び、「結婚したいと思わない」の回答率よりも多いが、「したくないわけではないが、できなくてもかわまない」という人々が加わっているようだ。この独身覚悟派は、20代でも男性25.2%、女性24.3%と全体の4分の1に及んでいる。この意識はとても特徴的で、意識の変化が良く現れている。「長生きしたいと思うか」という質問に対し、「あまり思わない」という人は全体の29.0%、「全然思わない」は11.2%となった。つまり、4割が「長生き消極派」だ。「長生き」をいくつくらいからと見るかは意見の分かれるところだろうが、「80歳以上」生きたい人についてみると、男性は20代が51.5%、30代40.8%、40代39.8%。女性が20代44.2%、30代33.5%、40代43.7%で、概して半分に満たない。また、独身覚悟派は20〜40代全体で25.1%、結婚執着派は同51.6%と、違いはここでも明瞭で、男性20代でも、結婚執着派55.8%に対して独身覚悟派38.5%だ。男女どの世代をみても80歳を超えた長命を望む独身覚悟派は少ない。これらの結果から観察できることは、若者の意識の中に、何となくくらい将来像があることであろう。人間は夢と希望を持つことで積極的に、楽しく生きていくことができるが、残念ながらそのような傾向は見えてこない。日本の将来を担う若者よ、元気を出せ。
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